ジャンプ23号&ジャンプSQ.6月号&ジャンプNEXT!SPRING感想

 


恋染紅葉

読切に比べてサブキャラが随分と増えましたね。

読切の話は、あれで完結して広げようが無かっただけに、このサブキャラ大量投入は正解でしょう。

個人的にはチャンピオン連載のさくらDISCORDぐらいに、ドロっとした人間関係が読んでみたいのですが、ちょっと期待は出来ないかな・・・。

人数も男女比が3:3なので、単純に主人公とヒロインだけの物語ではなく、サブキャラにも力を入れて欲しいですね。


トリコ

「他の師範代を全員揃えておいてくれや。寺に何かあってもすぐに対応できるようにな・・・」

何て巨大な全滅フラグ(笑)

こんなの修行が終わったら寺が壊滅してるに決まってるじゃないですか!!

「くれぐれも・・・命を落とさぬよう・・・」

シュウちゃんの方こそ命を落とさぬように気をつけてください。

と思っていたらどうやって飛んでいるのかよく分からない怪鳥に乗った3人が寺に向かっている?

手前のイケメンなのはまさか竹ちゃん?

おばあちゃんは珍師範の相棒?

奥の怪人は太ももが太すぎ長すぎで刃牙の住人みたいです。


NARUTO

「薬師カブト」のサブタイトルどおり、カブトの忍としての人生を全て詰めこんだかのような濃い話でした。

思えば中忍試験から登場している彼は敵として最も長く生き抜いているんですよね。

成長する主人公やヒーローは多いですが、逆に成長する敵や悪役というのは意外と少ないもの。

過去の名作から言えば、ダイ大のバーンや武装錬金のパピヨンあたりは成長するタイプでしょうか?

ただ、回想が終わるとキャラとしての引き出しが無くなって退場してしまうこともよくあることなので、そろそろ彼も・・・。


ハイキュー!!

田中先輩は本当に良い人だなー。

普通なら自分のジャージをゲロで汚されたら、1日口をきかないぐらいの機嫌の悪さになってもおかしくないのに・・・。

そして、壁からニョキッと現れるシーンでも爆笑しました。

良い人であり、良いキャラでもあります。

 

影山の元チームメイトと日向とで、影山の性格や言動に関してはピタリと一致するのに、バレーに関してだけは全く正反対の事を言い合うのが面白い。

つまり、バレーに関しては影山は生まれ変わりだしたということですから、それをチームメイトに見せつけ、彼のトラウマを払拭できるようになれば良いですね。

 

あとマネージャーが美人と認識されているのが妙に嬉しいです。

ちょっとエロい感じってのも良く分かります。

とにかく古舘先生の描く女性はどこかエロスを感じさせるんですよね。

マネージャー以外の女性キャラもどんどん投入して欲しいのが本音なんですが・・・。


クロガネ

「残心って言葉知ってるか?」

BLEACHで聞いたことがある台詞でしたが、剣道用語の1つだったのか。

 

試合後に、さゆりに抱き支えられ、あまつさえヒロインの巨乳にダイブするヒロトは、主人公らしいラッキースケベの特殊能力持ちですね。

そして、大木君も実に立派なライバルになりました。

でもこの手のキャラは、次の大会での新しい強敵のかませ犬になる可能性が高いので、そこは頑張って欲しいです。

今週はセンタカラーなだけあって実に見応え読み応えのある話でした。


BLEACH

石田がマユリとの戦いにて見せた滅却師最終形態は、他の滅却師も使えるようですね。

ただ、石田のそれが滅却師の力と引き換えだったのに対して、彼はすんなり変わっているところから、どうやら全く同じというわけではないようです。

死神の黒いイメージに対して、滅却師完聖体は天使の白いイメージみたいですね。

そう言えば石田も片翼ながら羽らしきものが生えてたなー。

そんな石田の実力ですが、一護が過小評価しているのか、隊長が過大評価しているのか、二人の間に認識の差があるようです。

石田父と勘違いしてるなんてオチはないですよね?


めだかボックス

虎居砕さんって過去に登場したキャラでしたっけ?

なんだか普通に馴染んでいますけど、このシリーズで初登場ですよね?

健康的フラスコ計画第一期生ということは、良い意味でのエリートというわけでしょうか。


ぬらりひょんの孫

羽衣狐様復活キター!

やはり登場したラスト2ページだけ雰囲気が全く違いますよね。

この驚きの黒さが羽衣狐様の魅力なんだなと再認識です。

正直、御門院の陰陽師があまり魅力的ではないので、この復活もテコ入れの1つなのかと穿ってしまいますけど。


現存!古代生物史パッキー

 えー!?パッキーこれで終わり!?嘘でしょ!?

個性的なキャラクターに、ギャグだけでなく人間と非人間との交流も描かれていた良作だったのに・・・。

パッキーが隕石に、自分の覚えた教養を伝えるシーンは、ワタシにも何故だか分かりませんがウルッときてしまいました。

連載当初はやれコロコロだ、やれ最強ジャンプに行けだのと言われていましたが、

パッキーこそがテンテンくんのような低年齢向けギャグ漫画の後継者になるべきだと思っていただけに、

今回の打ち切りはショックでした・・・。

何度でも甦ると仰っているレツ先生、またジャンプで復活されることを願っています。


ジャンプSQ.2月号

 


るろうに剣心-キネマ版-

新連載ということで、どういう話になるのか注目していましたが、なるほど。

本誌での続きというわけではなく、映画を逆に漫画化したキネマ版というわけですか。

うん、これは上手い手法ですね。

もちろん賛否両論あると思いますけど、これならば昔からのファンも続編によるキャラの崩壊などもなく、

パラレル扱いですので、仮にキャラ崩壊していてもギリギリ納得出来る逃げ道が用意されていますし、

また短期連載でも納得の出来るストーリーに出来るはず。

さらに映画版を「原作どおりにやっていない!」と憤るファンに対して、先手を打って原作を先に読ませるという離れ業。

もちろん、あのキャラの数年後の姿や物語が読みたかった!という読者もいらっしゃるでしょうが、

ワタシ個人としては、このキネマ版というスタイルは非常に斬新で良い手法だと思います。

 

今回、一番ヒットしたシーンは武田観柳がビシィッと素敵ポーズをページのど真ん中で決めているところ。

武装錬金時代のシリアスとギャグの丁度良いバランスが戻ってきたように感じました。

違和感を感じたのは剣心の眉毛と「血溜まり」というキーワードぐらいかなぁ・・・。

前者は和月先生の画風の変化、後者は映画でも使用される言葉なので目立たせてるのかもしれません。


あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

考えてみればポケモンも15年以上も前のゲームなのか・・・。

あの頃、周りはみんなポケモンやってて、通信ケーブル持ってる子の家に遊びにいって交換してカイリキーやフーディン、ゲンガー、ゴローニャにしたり、他にも色々やってたなぁ・・・。

微妙に年代は違うかもしれませんが、この作品そのものに深く感情移入をしてしまい、読んでて切なくなってしまいました。

それだけワタシも年を取ったということですかね・・・。


戦勇

ファンタジーギャグ漫画ですね。

なんとなくギャグ漫画日和に出てきそうなボケとツッコミのテンポでしたけど、面白く読めました。

したり顔ライオンはすごくムカつくけど、どこか愛らしい感じが良かったです。


帝一の國

自転車を改造した活版印刷はギリギリOKですけど、さすがに嘘発見器はねーよ(笑)

まぁ、そういうのを気にするような作品ではないんですけどね。

堂山会長って尊敬されてるかと思ったら、そうでもないのがちょっと可哀想でした。


アニソンクラッシュ

声優さんに恋するオタク女という作品は、意外と読んだことが無くて、おまけに結構面白かったです。

明らかに連載に向けての第0話的な構成でしたが、評判が良ければ普通に連載になりそうですね。

女の子も可愛いですし、エッチな絵も描けるとなれば、需要も高いはず。

あとHUNTER×HUNTERのゴトーさんみたいなホモの人が良い味だしてました。


青の祓魔師

今回は眉毛とゴリラの痴話喧嘩(?)にキュンときました。

この作者さんは本当にツンとした女の子を萌えさすのが上手い。


1/11

いいなぁ・・・こういうのでいいんだよ。こういうので。

改めてこの作品がサッカー漫画ではなく、サッカーを舞台にした群像劇であることを認識しました。

今回初めて登場したスカウト2人なのに心にグッと来る物語の進め方は流石ですね。

ところで安藤がプロになって、最後には海外で優勝しているような描写で終わっているのですが、もしかして最終回なんでしょうか!?


僕と魔女の時間

そろそろモモが何の裏生物なのか教えて欲しいんですけど、なかなか判明しませんね。この焦らし上手。

ヤエと煤竹くんが仲良くなったのは、読んでてほんわかしちゃいましたね。

ワタシは、この作品だと、今回のような日常をダラダラと描いた内容のほうが好きです。

キャラクターの作り方が上手いですし、それに裏生物の特殊能力を絡めていく感じが特に。


ジャンプNEXT!2011WINTER

食戟のソーマ(附田祐斗×佐伯俊)

花のズボラ飯、ヘルズキッチンなど、去年は料理漫画にハマることが多かったのですが、

今回の読切はその両作品の長所を合わせたようなハイブリット的料理漫画と思いました。

花のズボラ飯からは、食欲と性欲は似ている官能さを。

ヘルズキッチンからは料理学校を舞台とした料理バトル要素を。

トリコとは異なり、ファンタジー要素もバトル要素も無く、料理のリアリティはトリコよりもこちらが上であると言えますから、

連載となっても差別化は出来ますし、意外とすんなり連載になるんじゃないでしょうか?

ただ、そこから長期連載に持っていけるかとなると難しいかも。

ヘルズキッチンは魅力的な学生や先生が登場し、料理漫画でありながら青春漫画でもあるので人気(?)作品となりえましたので、

この作品も料理以外に何か武器が欲しいところ。

一応エロスな表現があるので、最初の内は大丈夫でしょうが、こういった表現はインフレしがちなので、やはり他の武器が欲しい。


たこあし配線ストリングス(仙洞田寛)

ラブバトル漫画と言えばいいでしょうか?

コメディ要素もありますけど、バトル成分が入っている分、画力にも力を注がなくてはならず、その点でマイナスでしたね。

愛の形を武器化という発想自体は悪くはないと思うのですが、(犠牲愛とか自己愛とか色々ありますしね) とにもかくにも画力が足りない印象です。

キャラクターも薄く、どこかで見たようなキャラばかり。

今後の成長を期待したいです。


時間支配者(ポンジェー)

『お前なんだか トランプとか武器にして戦いそうな顔だよな(笑)』

と、最初は馬鹿にしながら読んでいましたが、これが意外と面白くて驚きました。

冒頭の死の床に伏せた男性が主人公というギミックはいいですね。

眼鏡の女性教師も恍惚の表情やロリっぽくなったりと、あえて女性教師にした理由がよく分かりました。

あと、この作品で考えさせられるのが、主人公は死に場所を変えるために戦っているんですよね。

もはや記憶を失っているかもしれませんが、時間が元に戻っても病気が治るわけではなく、元に戻らずとも孤独のまま消え去る運命。

すでに死ぬことが決まっている主人公の立場を思うと、かなり複雑な気分になります。


マトリトワーク(中村充志)

ボーイミーツガールものかと思ったら、ファンタジー色が出てきて雲行きが怪しくなってきて、最後は良く分からないまま終わってしまいました。

てっきり女の子が男の子の壊した物をコレクションするちょっとヤンデレ気味な作品なのかと期待したのに・・・。

何でもかんでも混ぜればいいものでも無いんですね。

女の子は可愛いですし、画力は高い方だと思うのでシンプルなラブコメが読みたくなりました。


本誌連載陣番外編

黒子のバスケのメタネタが一番のツボでした。

考えてみると黒子は本当巨乳女子高生に縁がありますね。

あとはクロガネが意外と良かったです。

妹だけどターゲットからしてみればお姉さんというのはなかなか斬新な設定。

パッキーは毛長部の気持ち悪さとマモナガの腹黒さに二回笑いました。


機械仕掛けの神父様(権平ひつじ)

タイトルと銃を撃たれても平気なところから、コルマ神父の正体はすぐに気づきましたが、

この作品がギャグなのかシリアスなのかはしばらく分かりませんでしたね(笑)

下手ではないが、特別上手くもない画力と、コルマ神父のキャラクターと行動性から終始シリアスな笑いを誘発しています。

でも、このコルマ神父のキャラクターは嫌いどころか、むしろ好きなタイプですね。

時々ジャンプ感想で言ってますけど、ワタシは頼れる大人な主人公が好きなんですよね。

彼はそんなタイプの主人公で、なおかつ真面目系ボケキャラでもあるので、非常に好感度が高いです。


俺と俺と俺と俺の未来(大西遼二)

未来からやってきた自分が2人、お互いに過去を選ばせるためにやってきたというSFコメディ。

こちらもドラえもんだらけを彷彿とさせるものの、内容はオリジナリティ溢れて面白かったです。

ギャグ演出が面白く、ババしか引けないババ抜きなど、例えも上手。

力と頭脳で過去の自分をサポートする2人も同一人物なのに個性が分かれており、一人のキャラクターとして成立していますね。

画力も白っぽさは目立つものの、決して低くはなく、女の子もちゃんと可愛いのも高ポイントでした。


四海演武(松本直也)

ねこわっぱ!の松本先生の新作読切はなんと正統派バトルアクション。

デフォルメされていた前作とは異なり、画風が大人っぽくガラリと変わりましたね。

しかし、さすが連載経験者なだけあって画力は高く、また演出力も高いです。

メジャーな宮本武蔵ではなく、その養子である伊織を主人公にするのも新しい試みですね。

伊織のだらしないように見えて、実は事前に策を練る戦い方は、実に宮本武蔵らしい強かさ。

ただ、及第点ではあるものの、もう一歩というところから抜けきれない部分があるかなぁ・・・。

伊織と七華しかメインキャラがおらず、皇帝はほとんど登場せず、他は分かり易い雑魚敵ばかりでしたので、敵キャラの魅力が薄かったか。


ベタプリ(三原すばる)

最初から最後まで忘れない醤油押しに笑いましたw

大爆笑じゃないですけど、クスリと笑ってしまうネタが光りましたね。


恋愛銀河区石川荘(宮島京平)

地球侵略に来た宇宙人の女の子がロボットを駆り、それを阻止するために男の子が顔を隠してヒーローとなる。

互いに敵同士であるものの、実は1つ屋根の下でおまけにお互いを意識して・・・というラブコメもの。

うん、実に面白いですね。

ラブコメに重点を置いているので、画力はさほど気にならず、キャラクターの魅力ある個性が補って余りあります。

多分、この石川荘にはこの2人の他にも地底人や未来人など様々な脅威がお隣さんとしてやってくるんだろうなーという期待感がありますね。

ただ、これって、お互い正体を知らないヒーローや敵が同じアパートに住むという点で、住めば都のコスモス荘とモロカブりなんですよね。

その点が少々気になりますが、よくある設定として許容できる範囲なのかそうでないのか微妙なところです。


ユミルの魔人(石山諒)

過去の戦争で生まれたゴーレムが存在するバトルファンタジー。

絵柄はちょっとシンプル過ぎて、バトルファンタジーとしては画力不足が否めませんが、見開きの迫力は○。

キャラクターに関しては◎。

ただ、復讐が目的でダークサイドに堕ちかけなヒロインと、どこか憎めないどころかいつの間にかヒロインを助けるナイスガイになった敵、

この2人のせいで、主人公のハンプティの存在感が途中で完全に消えてしまっていたのが残念ですね。

登場人物の作り方は上手いので、画力が上がれば一気に化けそうな雰囲気がある作品だと思いました。


メフィーにお願い(性的な意味で)(木下真太郎)

魔法少女+ラブコメな作品。

女の子の可愛さ、柔らかさは今回の読切群の中でも1,2を争うものがありますね。

巻末コメントで作者も言っていますが、本当に「馬鹿だなー(笑)」と、言いたくなる清々しいバカエロ漫画でした。

こういうストレートにバカでエロな漫画がジャンプには足りないんですよね。

この作品も、上記の恋愛銀河区石川荘もですが、連載で読みたいと思う一方で、連載になっても長続きしないなという予感も。

ジャンプには、ラブコメ枠はあるのですが、ラブギャグ枠が無いのが問題なんだなと思いました。


ニャンキー番長

猫ギャグよりも、今の今まで喧嘩してた2人が、まるで10年組んだお笑いコンビのようなボケとツッコミを繰り広げてることに笑いました。

いや、喧嘩のあとは仲良くなるのが番長のお約束パターンではあるけど、限度があるでしょ(笑)

あと公太郎は、名前で全て出し尽くした感があって、後半は失速気味でしたね。


怪獣の棲家(赤嶺直樹)

一種のバティものですかね。

内容はいたってシンプルながらも、絵や演出など、作家のセンスで読ませる作品だと思いました。

大友克洋さんのような片鱗を垣間見ましたが、ほんの一瞬なのでこのまま埋もれてしまう可能性も・・・。

リュウとトラの2人以外のサブキャラクターも個性があって良いですね。

不良ものはジャンプでは大成し辛いですが、この雰囲気は今後も続けて欲しいです。


まとめ

今回のNEXTは文句無しに面白かった!!と言える作品が無かったのが残念でした。

画力はあるけどキャラクターがイマイチな作品がある一方で、キャラクターは良いけど画力が物足りない。

どの作品にも長所はあり、全くダメという作品は無いのですが、面白いけど、あと一歩という作品が多かったです。

そんな中、短所を長所で補っている、恋愛銀河区石川荘、メフィーにお願い、俺と俺と俺の未来の3作品が個人的にはTOP3。

連載経験者の2作品は確かにレベルは高いのですが、もっと上を期待していたのであえて外しました。

 

 

ジャンプ感想サイト 更新チェック(byすきまさがしさん)

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