HUNTER×HUNTERの映画を観に行きました。

今週は忙しくて時間が無いので、簡単にですが、感想をば。

 

時間軸は、団長に鎖が刺さっている状態で、さらにゴンとキルアが発を使えない時期なので、ヨークシンとグリードアイランドの中間ぐらいですね。

ただ、原作だと、この間の時間はほとんど無く、矛盾が発生しますが、そこは大目に見ましょう。

 

各キャラについて一言二言。

■ゴン

主人公なんですけど、クラピカはもとより、キルアにも出番を食われて、あまり目立ってなかった印象でした。

その代わり、眼を奪われたり、壁に貼り付けられたり、損な役割は多かったような・・・(笑)

 

■キルア

冒頭から暗殺シーンがあったり、イルミの呪縛の葛藤があったりと、クラピカ主役の映画かと思いきや、予想外の目立ちっぷりでした。

ゴンがポッとでの、オリジナルキャラであるレツと友達になった時の嫉妬シーンは、相変わらずのアニメだなぁ・・・と思いました。

 

■クラピカ

この映画の主役のはずなのですが、いきなり眼を奪われてからは終盤まで出番無し。

目は見えないけど、ダウジングチェーンを使って、敵を察知して戦うのかと思いきや、普通に戦ってました。

そのせいか、色々な意味でレオリオに助けてもらってる描写が多かったです。

ところで第0巻やパンフレットにはダウジングチェーンを使ってるシーンがあるのですが、そんなシーンありましたっけ?

 

■レオリオ

クラピカを献身的に看護するものの、戦闘面ではほぼ役立たず(笑)

そりゃあ、この時点では纏しか覚えていないですから、仕方が無いんですけどね。

ただ、レオリオが最後に言った「思い出は自分の中にだけ残しておけばいい」みたいな台詞が印象的でした。

 

■ヒソカ

良くも悪くもストーリーには深く関わってこないのはジョーカーらしい。

でも、やっぱり最強の敵とは戦わないから、観ててちょっと笑っちゃった。

オモカゲと戦うどころか、その人形としか戦わないなんて・・・・。

 

■オモカゲ

今回のラスボス。

念能力は特質系で、人形を具現化し操作することが出来る。(ドールズ・キャッチャー?)

あくまでワタシが映画で観た上で、理解した能力ですが、

1、対象の人物と目を合わせることで、その人物の記憶から最も強い思い出の人物を具現化させることが出来る。

2、具現化した人形は普通に操作することも出来るが、眼球が入っていない状態のままでは、その身体能力は著しく低下する。

3、具現化された人形は、生きた人間と目を合わせることで、その眼を奪うことが出来る。

4、具現化された人形は、記憶は持っていないが、対象の人物が思い描く性格や喋り方は出来る。

5、上記の具現化した人形とは別に、自身が作成した実際の人形や具現化した人形も操作する事が出来る。

6、自身が作成した人形は、死体を用いた場合、性格だけでなく生前の記憶をも有している。(あるいは具現化した人形に死体の眼を入れると条件を満たす?)

7、具現化した人形も、死体から作成した人形も、対象の念能力を使うことが出来る。ただし、そのパフォーマンスは劣化する

8、具現化した人形も、死体から作成した人形も、オモカゲの命令に従うのみで、自分の意志では逆らえない。

つまり、パイロ、ウヴォーなどは死体から作られた人形、イルミや他の旅団は具現化された人形ということに。

イルミは、キルアの目と、レツの身体に入れたオモカゲの目とを合わせる事で具現化出来ましたが、

パイロの場合、そのような描写はないので、おそらく死体から作成したものと思われます

しかし、これすごい能力ですね。単純に姿形を作り出すだけでなく、劣化しているとは言え、念能力まで再現できるとは。

もっと強めの制約が無いと、ここまでのものは出来ないと思うのですが・・・。

 

オモカゲの中の人は、藤井直人さん。

芸能人の起用も、上手ければOKなワタシですが、藤井さんは結構ハマってました。

叫ぶシーンや怒鳴るシーンはもう少し抑揚をつけて欲しかった気もしますが、

坦々と話すシーンは狂気の人形師という感じが出ててグッド。

 

実力から言って、てっきりヒソカに殺されるのかと思ったら、まさか後ろからザクーとは・・・。

ところで、彼がチェーンジェイルで縛られた状態だったのに、何であの人形はオモカゲを刺すことが出来たんでしょう?

 

■レツ

オモカゲの妹・・・・・・の人形。

生前はオモカゲの追い求める人形美の犠牲となり、眼を失い、さらに命も落とすことに。

ただ、オモカゲはそれを激しく後悔し、彼女を人形にして、念能力で操ります。

眼は彼女のものではなく、オモカゲの眼。

登場時は男の子のようでしたが、実は女の子と判明し、女の子らしい格好した時はまさに第5ドールのような容姿に。

まさかこれが伏線だったとは・・・。

 

■幻影旅団

ゲスト出演みたいな感じでしたが、結果的にゴンを助けたりと印象には残りやすい活躍でした。

特にノブナガは、ウヴォーの人形を倒したり、最後のピンチにやってきたりと美味しいところを持っていってます。

クラピカと対峙する大事件になるものの、クラピカはエンペラーアイの反動で動けず、旅団は団長の鎖が刺さったままなので手を出せず。

上手い具合に戦闘を避けていましたね。

人形ウヴォーのビッグバンインパクトが放出系だったり、フィンクスがリッパーサイクロトロンと叫んじゃったのはちょっとどうかと思いましたが。

 

■イルミ

今回の映画では、そこまで重要なキャラではないのに、キルアの演出上、必要以上に登場時間が多かった印象。

おまけに結局は人形だから、そんな彼が出てくる意味はあったのかなぁ・・・と。

 

■パイロ

彼も人形なので、過去の人。

彼は念能力者ではないはずですが、レオリオぐらいならば圧倒。

おそらくオモカゲの念能力が作用しているものと思われます。

 

 

主要人物はこんな感じですかね。

オモカゲの能力は面白く、最初の段階では眼がなくて未完成。

眼を入れることで完成するという能力としては未完成な部分も、クラピカと絡ませるには良い能力と思いました。

ただ、念能力までコピーして、あまつさえ複数操作可能というとやりすぎな気も・・・。

 

現時点で、ゴンたちが出来る戦闘技術で何とか工夫してバトルしているように見えて、その点も好印象でした。

逆にクラピカはチェーンジェイルとジャッジメントチェーンの二つしか使用していないのがちょっと物足りなかったかな。

EDも悪くは無いですけど、炎上する館でいきなり始まるのはちょっとイメージと合わない。

全体の感想としては、諸手を挙げて万々歳と言えるほどではありませんが、酷くつまらないわけでもない。

面白いけど惜しい作品だったように思います。