ジャンプ07号&ミラクルジャンプNo01&ジャンプSQ.2月号&ジャンプNEXT2011winter感想

う~ん、感想を書き終えて読み直したのですが、どうにも愚痴や批判気味な部分が目立つ内容になってしまいました。

ワタシは常日頃、感想は褒めるべきところや感心した部分をメインにしたいと思っているのですが、

今季のNEXTのレベルが高かったせいか、逆に本誌連載陣の内容が物足りないと感じてしまったのかもしれません。

というわけですので、そういう感想が苦手な方は充分にお気をつけ下さい。

 

あとミラクルジャンプの感想は作品数も少なくなったので、7号感想の後に追記しています。


べるぜバブ

アニメもついに放送されましたね。

時間帯はニチアサキッズタイムとカブっているので1話以外は録画で観ようと思います。

しかし第1話で一番面白かったのが内容じゃなくてEDで挿入された提供とは思いませんでした(笑)

第2話ではちゃんとED後に提供となって一安心です。


ONE PIECE

リクエスト「ビビがシャム猫の監督の下、王宮のお風呂掃除に汗をかいているところ」

随分と訓練された読者が送ってきた表紙リクエストだなーと思ったら、バティかよ!!

花嫁修業中の横断幕を振っている猫の目線が下にいっているのが気になります。ちょっとそこ変われ!

 

本編ではルフィが毒に対してある程度の抗体出来ていることが判明。

覇気だけでなく、根本的な肉体から強化されつつあるのか・・・。

もちろんこれは寿命と引き換えに打ったテンションホルモンやその他ホルモンのおかげでもありますので代価としては妥当でしょう。

ただ、物語最後にルフィが寿命で死ぬなんてことはありえないでしょうし、読者としてはちょっと都合良すぎるなかなぁとも思ったり。


NARUTO

忍刀七人衆の共通点は苗字に果物の名前がつくんですね。

桃地、干柿と2人も出ていたのに気付かなかったとは・・・。

さらに考えれば鬼灯水月の鬼灯だって果物でした。

こういう共通点は面白いのですが、実際に忍刀七人衆に選ばれる際に改名しないといけないのかな・・・。

長十郎の場合は確かまだ苗字は出ていなかったはずですから、何になるのか楽しみ。

今週はただただ七人衆の説明及びバトルでしたが、気持ちよく解説する水月に和みました。

そしてチョイ役かと思われた残りの七人衆もなかなか面白い戦い方ばかりで良かったです。

 

最後には白が再不斬をかばい、以前の戦いの再現に。

白ごと斬ろうとする再不斬がどういう行動に移るのか注目ですね。

カブトの呪縛に抗うのか、それとも…。


銀魂

何故今さら唐突にクリスネタが!?と思ったらとんでもないところで伏線回収してきやがったァ!!!

でも何で九ちゃんはイボ発言で赤面してるんでしょう?

普通ならイボと言えば痔よりも普通のイボをイメージすると思うんですが・・・。

これはつまり九ちゃんが本当にイボz(ry


トリコ

ただのコーラをここまで持ち上げてくるとは大変でしょうねー。

宝石の肉などは実際に高級肉が存在しているのでそのレアリティも想像できるのですが、

コーラと言えば自販機で買えるようなお手軽飲料というイメージが強いです。

それを上質なシャンパンと例えてはいるものの、なかなかその凄さが想像できません。

お酒の飲めない小中学生なら尚更か、あるいは逆に手の届かないモノであるから強く想像するのか。

そもそもコーラが植物の種子から造られることを初めて知りました。(現在は使用されていないようですが)

そういった本来のコーラは香りや風味も別物なのでしょうね。

 

ゼブラに会いに行くトリコと小松でしたが、ゼブラは音を聴くことに長けるだけでなく、音を伝える技術も高いようです。

攻撃手段は息などによる風圧やかまいたちとも思いましたが、声などによる振動も考えられますね。


IPPONバンビ!

女の子っぽい男の子が主人公というのは割と斬新ではありますし、キャラクターも悪くはありませんが、

スポーツ読切にありがちな才能や血統、悪役の存在など、良くも悪くもジャンプスポーツ読切のテンプレを踏襲しています。

あと柔道はジャンプではなかなか鬼門な分類であり、最近では『サラブレッドと呼ばないで』、古くは『ああ一郎』など、

数も少なく連載されても短命なことが多いです。

無論連載は水物なので一度挑戦してみないと何とも言えませんが、個人的には別のジャンルで頑張って欲しいところです。

 

あと主人公がヒロインっぽいからか、本当のヒロインに魅力が足りなかったようにも感じました。

パンチラ、胸チラなどお色気要素はあります。しかし、上手く説明は出来ませんが、そういう理屈じゃあないんですよ。


バクマン。 

すごいな・・・。

何が凄いって、作中作が大半を占め、なおかつカブっていると指摘するエニグマの前に掲載させる編集部が。

確かにエニグマって何でもかんでも唐突というイメージが強いです。

唐突に拉致され、いきなり罠がきてメンバーの能力説明とか。

個人的にはいまひとつエニグマにハマれていないので、悪い風に考えてしまうのかもしれません。

 

作者の七峰くんは非常に高い画力と評されていますが、小畑先生の影響が強すぎて何とも言えず。

学級委員の佐伯さんがヒカルの碁の藤崎あかりに見えて仕方無かったです。


逢魔ヶ刻動物園

おおお!少しですが掲載順位アップ!!

おまけに次週は大増23ページですか!

現在ではLIGHT WING以外有力な打ち切り候補が無く、この作品もハッキリ言って射程圏内です。

最近では、少し上にいた保健室の死神、アニメ化しておらずプロテクトが薄い黒子のバスケ、

アニメ2期決定なものの下降著しいぬらりひょんの孫、じわじわと下がってきたリボーンこのあたりまでは危険領域かと思われます。

 

さて、本編の感想ですが華ちゃんが経営に関しては世間離れしていることが意外でした。

急なお客さんの来店でテンパっていた可能性もありますが、どうやら真性っぽいですね(笑)

 

そして今週は普段の動物園メンバーの姿が。

ゴリコンくんの檻が手の込んだものだったり、シシドの檻がボロボロだったりと細かなところに凝っていますね。

しかし、普段の動物の時は意識、あるいは知力や記憶と言ったものは完全に無くなってしまうのでしょうか?

あるいは記憶はあるけど、本来持っている本能の方が行動に強く現れるのか。

それにしてもゴリコン君は変身前と変身後で全然変わらないなー(笑)

この点はコミックスカバーをめくっても良く分かりますよ。

 

キサゾーくんの熱くなり易いという伏線は早くも回収。

ちゃんと象の性質を説明しつつ物語を進めるあたり、初期の逢魔ヶ刻動物園に戻った感じですね。

 

最後は園長が手だけでなく腕までが人間に戻ります。

お客に面白いと愛されたことで戻ったみたいですが、打ち切りへの一歩とも取れそうで不安になってきます。


ぬらりひょんの孫

こちらも逢魔ヶ刻動物園と同じく初期に近い、街の怪奇現象を解決していく話に戻りましたね。

正直こちらのほうが妖怪ものらしい恐怖とか迫力があって好きだったのですが・・・。

しかし、これも鵺との再戦が決定しているので長くは続けられそうにないですね。

四国編でも京都編でもあまり活躍出来なかったショウエイくんをメインサブに持ってくるは嬉しいやら悲しいやら。

身内の敵討ちという目的が失われてしまい、そのまま活躍の機会も遠野や陰陽師たちに持っていかれてしまった可哀想な子です。

ホホなんて染めちゃってその手のお姉さん方を喜ばせる気満々なところも、椎橋先生らしさが戻ってきました。

 

ところで、妖怪とおりゃんせが機巧童子ULTIMOのパレスとカブっていると思ったのはワタシだけでしょうか?(笑)

だって学生服に学生帽、顔は包帯巻き巻き、斬首武器、細長い体躯。

かろうじて髪の色が黒と白とで差別化はできていますけどね。


保健室の死神

操ちゃん回。

大人な言葉を使ってみたい盛りではあるもののちょっとズレているのが彼女の新しいキャラクターでしたが、

さらに過去と同じように力を使おうとして失敗するネタが追加されました。

あと同級生が出来て本当に良かったですね。

 

何気に今週は操ちゃん以上にアシタバくんの妹の頼子ちゃんの掘り下げ回であったように思います。

今まではお金にがめついイメージが強かったのですが、今回で声が大きく姐御肌的な性格であることが判明。

女子版美っちゃんとまでは言いませんが、なかなか金には汚くても人望は厚そうです。

今後もこの小学生女子トリオの話は面白くなりそう。

学園モノだとどうしても複数年続けるとイベントネタも切れてきますから、小学校にまで広げるのは悪くないでしょう。

問題はハデス先生が中学からどうやって小学生が起こす事件に関与するのかというところ。

頼子→育→ハデス先生経由ならば可能かな?


ミラクルジャンプ感想

ミラクルジャンプ感想とは言ったものの、実際は面白かった数作の感想のみに留まりました。


未来のジェノス(大亜門)

待ちに待った大亜門先生の読切です。

感想は既に別ページにて更新しましたので、こちらのリンクからお願いします。


豺狼(内水融)

カインやアスクレピオス時代から兆候はあったものの、ついに内水先生がやってしまいました。

婦女子暴行はWJはもちろん、SQでも描けない。青年誌だから出来ることですが・・・。

内容は依頼人の憎しみを大金で請け負い晴らす殺し屋モノ。

主人公のヤマイヌを斜視にしたり、前述の婦女暴行も含めかなりインパクトは強いです。

極めつけは被害者である三南ヒナですらダークサイドにして物語を締めたこと。

内水先生と言えば歴史ファンタジーという先入観を見事に裏切った良作だったと思います。 


禁断ワンダーラバー(中山敦支)

絵は雑誌で最もクセが強いであろう中山先生。

さらにコマ割りも独特すぎてページをめくる度に驚きました。

しかし、内容はラブコメでおまけに百合要素ありとなればワタシが嫌いなわけがない。

でもいくら行動に移せと好きな人が言っても、いきなりキスするのはダメですよ。

女の子→女の子だったから良かったものの、男の子→女の子はもちろん、男の子→男の子だって当然ダメ。

女の子→女の子や、女の子→男の子も、女の子が可愛い前提の漫画だから許せるだけです(笑)


神契り(鈴木央)

相変わらず怪物や背景の描き込みが凄い・・・。

ベタ、トーンを奥さんに任せているとは言え、これを一人で描いているとかそれだけで凄すぎる。

そしてライパクのガウェインのような精霊は読者サービスの一種と捉えますかね。(決して作者の引き出しが少ないわけではないはず)

内容はまだまだ始まったばかりなので評価はし辛いですが、主人公と精霊がどういう力を持って活躍するのかが楽しみです。

あと感想とは関係無いですが、ウルジャン読切の迷え子羊たちが面白そうです。

早く短編集出てくれないかなー。


ジャンプSQ.2月号感想

なんだかワタシの好きな作品が軒並み後ろのほうに掲載されていて不安になってきます。

今月号に続き、来月号からも新連載が始まるようなので尚更です。


青の祓魔師

あらー。番外編ですか。

先月が面白い引きで続き、WJも番外編だっただけに本編を非常に楽しみにしていましたが、ここでの番外編はテンションが下がりますね。

せっかくアニメ化も決定して勢いもあるのに・・・。

あらかじめ用意しておいた話で、作者さんに何らかの事情があるようなことを邪推してしまいます・・・。

作者さんの妊娠・出産といった理由ならむしろ喜ばしいことですが、健康上の理由ならば心配です。


新テニスの王子様

3話掲載!と言いつつも実は1話目は飛ばしても話がつながる仕様(笑)

しかし、今回は例え2話であろうと3話であろうと関係の無いぐらいぶっ飛んだ内容でした。

あまりにも眼力が強すぎてホネホネ人間に見えるとか、跡部王国とか無茶苦茶すぎます。

最近見たホネホネ人間なんて刃牙の勇次郎ぐらいですよ。


ミトコン

画太郎先生の新連載。

実は画太郎先生の作品をまともに読むのはこれが初めてだったりします。

読み終わった後の率直な感想としては、伏線の張り方が上手くてミスリードに見事に引っかかりまくりでした。

あいかわらず女の子が可愛いですし、これは予想以上に面白かったです。

気になるのは本当のお姫様の顔。

他にもSQの表紙には女の子が2人いますが、2人とも本編に出ている女の子と違うっぽいんですよね。


貧乏神が!

アイシルパロに笑いましたw

この作品はやたらクォリティの高いパロディが出てくるので侮れません。

おまけになかなかコアなシーンをチョイスされていましたね。


ロザリオとバンパイア

ワタシはSQ創刊時からしかこの作品を読んでいないのですが、北都さんは顔芸キャラなんですか?

さて、敵の敵は味方ではないものの、こういう同盟関係は盛り上がりますね。

どういう能力なのかはこれから説明があるといいですが。

 

そして最後には助っ人が4人登場。

個人的には灰次先輩の参戦が嬉しいところ。

彼はまだ何の妖怪かも判明していませんが、鬼、がしゃどくろなどメジャーな日本妖怪を希望。


屍鬼

田中姉妹はなんとか救われたと見て良さそうですね。

ただ、時間が夕暮れ時であり、弟が屍鬼化していないかという考えがチラッと過ぎったのが気になりました。

 

砂子に状況を説明するシーンでは屍鬼側のダメージの深さを再認識。

考えてみれば人間側の被害って、全面戦争が始まってからはそこまで大きくはなっていないんですよね。

しかし、今回では大川さん含め尾崎先生も負傷。

どちらが勝つのか分からなくなってきました。

 

最後は徹と律子との微妙な関係で続き。

徹は忠告はしたもののやすよが報告することを覚悟しているようですね。

彼は夏野を殺しているので(人狼化は殺害に含まれる?)贖罪という意味では殺されても仕方が無い立場。

この2人はせめて一緒に退場できれば良いのですが。


フラグマン!

少々クセのある作画に、割とベタな展開。

読者を選ぶ作品かと思いましたが、結構面白かったです。

女の子は可愛く描けていますし、男の子も弱いけど好感がもてるキャラです。

なによりフラグ=人生の分岐点が視えるという能力は結構斬新。

世にも奇妙な物語にも、行きたいほうの逆に行けばいいという分岐点を選ぶ似たような話がありましたがね。

 

最後のドクロフラグは今後主人公がモテ期に入って京子ちゃんにボコボコにされるフラグでしょうか?

そう考えると是非とも連載で読んでみたくなりますねー。

 

あとお父さんがあのお顔で、主人公があれだけ可愛いということはお母さんはどんだけ可愛いんだという期待も・・・。


曇天プリズムソーラカー

「俺 皆のところに戻っていいかな……?」

ヒカルの碁でヒカルが碁を打ってもいいかなと自問自答するシーンもそうですが、

ワタシはこういうシチュエーションに弱いですね。

 

あと松ちゃんが思った以上に良い人で読んでて気持ち良かったです。


エンバーミング

朝チュン・・・だと・・・?

まさかSQで、いやさエンバーミングで朝チュン演出があるとは思いませんでした。

しかしそんな悠長に読んでいる場合ではなく、事態は急転。

ジョンはフランケンシュタインとなった今でも残る十字傷を負わされ、生死の境に。

生死の境と表現したものの、本当に生きていたのかは微妙なところ。

死体卿が言うように最初から人造人間であったという可能性も考えられます。

下世話な話ですが、血液特化ならばアッチの方も機能しますからね。

 

ところで子供の死体卿が藤田和日朗先生の作品に出てきそうな雰囲気を感じるのは気のせいでしょうか。

和月先生と藤田先生って何か接点があったかなぁ・・・?多分和月先生は意識して描いていると思うんですが。


月華美刃

あららら、また随分と掲載順位が下がってしまいましたね。

話はついに松の家が登場し、盛り上がってきました。

銀后の生存も判明し、イズミヤの暴走フラグもちゃくちゃくと進行しています。

是非とも打ち切られずに最後まで走りきって欲しいところです。


機巧童子ULTIMO

悪童子たちのファッションショーに笑いました。

武井先生はこういう真面目なシーンを面白くすることに本当に長けていますね。

一人ジャージでカッコつけてるバイスですが、マンキンでもハオがジャージを着ていたりしていますので、

武井先生の中では機能性の高いジャージは一番のファッションなのかもしれません。

 

MIZUHOはゴス校生ということで実は男の娘じゃないかという噂もありましたが、男の娘ではなく、精神が男性のままでした。

ダンスタンのことを口にしているので本当に転生ミスなのか、あるいはエコさんに戻された記憶が強すぎたのか。

そう思わせておいて本当に厨二病をこじらせただけの可能性もなきにしもあらず。

 

一方大和はヒョットコの下へ。

そこでヒロシ、マチと再会。

なんとか生きていたヒロシでしたが、半身不随の重体になってしまいました。

これでゴーク、レグラ、パルドネの3体の童子の殿が戦闘不能ということに。

これは素直に松竹梅3人娘が殿になると考えていいのかな?


ジャンプNEXT2011winter感想

今回のNEXTは大別するとラブコメが4作品。 スポーツものが3作品。 バトルものが5作品。 ギャグが2作品。

といった感じでしょうか(あくまでワタシの主観によるもので、複合タイプもありますが)

さらに連載経験者のシード枠にはラブコメとスポーツものがそれぞれ配置されており、

これはジャンプ本誌におけるラブコメ枠とスポーツ枠の層の薄さ故のものでしょうね。

すでにバトルものは新人では打ち崩せない程に磐石としており(それが良い悪いは別として)、

逆にラブコメ枠は実質ゼロ、スポーツ枠は黒子のバスケのみ。

ギャグはいぬまるのみではありますが、他のコメディ要素を含む作品は意外と多いのでこちらも今すぐ対応が必要なレベルではないでしょう。

そこに待望の古味先生を持ってきた副編はグッジョブでした。

 

さてNEXT感想に関してですが、いつもと同じく作品の良いところ悪いところを読み終わった第一印象で述べていこうと思います。


ニセコイ(古味直志)

今回のNEXTで一番期待していた作品です。

そして、その期待を裏切らない面白さで、心地の良い読後感に包まれました。

一般的な(?)ラブコメにおいてカップルの片方がヤクザという設定は割りとありがちですが(エロ漫画は特に)、

両方ともがヤクザやギャングの子供というのは意外と思い浮かびませんね。

2人の微妙な距離感が読んでてニヤニヤとしてしまい、古味先生の巻末コメントの通りになってしまいました。

好きと嫌いが正反対という伏線も上手く、単にニヤニヤするだけでなく、なるほどーと感心するシーンも。

 

強いて不満点を上げるならば楽の異常な打たれ強さ。

ベタであり、お約束であるのかもしれませんが、気合いだけで大の大人と渡り合われると、

楽の強さよりも千棘の御付きが弱いのでは?という疑問が湧いてきます。

何かしらの理由をつけるか、あるいは頭の良さを利用したギミックを用意して欲しかったです。

あと女の子に千棘という名前は無いなと思いました。

 

ラブコメで好評だった古味先生にちゃんとラブコメを描かせる。

ダブルアーツが打ち切られた時にも言いましたが、HUNTER×HUNTERの念のように資質にあった系統を選んだ感じです。

(ポケモンに例えるなら物理アタッカーにタイプ一致物理技をメインウェポンに据えること)

御付きの2人や親父2人のキャラもいいですし、是非とも連載となって主人公カップル以外の人たちもどんどん登場して欲しいですね。

例えば御付きの2人に姉妹がいるとか。


ハザミとぶぶ介(松田闊歩)

さすが新人トップバッターなだけあって非常に読み易く、そして面白く、人気が出そうな要素も多かったです。

伴獣はパートナー、マスコットキャラ、特殊能力と一手に担っていて、なかなか良さそうな設定ですね。

ただ、サンデーのガッシュや連載期間こそ短いもののラルグラドも似た系統ではあるので手垢は割と付いていますが、

伴獣は喋ることが出来ない、つまりキャラ付けにおいてデメリットに思える部分をあえて差別化ポイントにして尚且つ萌えどころに変換しているのが上手い。

 

逆に伴獣のキャラクターが強いだけに主人公とヒロインとライバルの3人が記号的なキャラクター見えてしまいました。

他にも嫌なライバルは頭が良いのだから、何かしら主人公らにアドバイスをして、

第一印象をマイナスからゼロにまで持っていっても良かったのではないかと思いました。


袋とじ番外編

いぬまる枠が無くなってしまいましたが、そのポジションに逢魔ヶ刻動物園がやってきたのが嬉しい!

そして紳士改め変態紳士のイガラシ野郎・・・。

さらわれキャラとして生きていけばいいものを・・・調子にのりやがって・・・。


MOMO伝記(青戸成)

青戸先生は過去にNEXTや本誌でも読切を描いている方ですね。

確かに画力や読み易さなどは他の新人さんと頭一つ抜けているように感じますが、逆に言うと小慣れてしまった感じも。

何よりバトルでのワクワク感やドキドキ感が非常に薄かったのが印象的でした。(ワタシが大人になってしまったせいかもしれませんが)

主人公のキャラクター設定もナルトの2番煎じっぽくて魅力を感じられません。

あまりにも王道すぎる作品はやはりオリジナリティに欠けるのかもしれませんね。


とんこつバカ一代(木村龍介)

出オチだなー(笑)

最初の数ページは笑っていたのですが、内容も本場とんこつラーメンのようにこってりし過ぎてちょっとついていけなくなりました。

勢いで笑わせる作品(ボーボボとか)よりも、個人的には後述のゴールキーパー片山のようなボケとツッコミ、ときどきシュールといったギャグ漫画が好きなんだと思いました。


甲子園ノ魔物(田岡宗晃)

原作と作画が分かれているのはこの作品のみ。

ただのスポーツものではなく、邪道+スポーツの複合タイプですね。

最初の内は「甲子園の魔物ってw」と鼻で笑っていたのですが、どんどん話にのめり込んでいき、息つく間も無く読んでしまいました。

スポーツものでありながらバトルもののような迫力ある描写、好感の持てる主人公、さらに可愛いヒロインと、内容もかなり濃かったです。

また、邪道要素をプラスし、魔物を倒すべき対象に据えることで、悪役を出さずに敵チームをも持ち上げる展開は見事。

 

ただ、読者の大半が魔物に対してネウロのような既視感を感じるんじゃないかなー。

人間の精神エネルギーを食べるという設定は割とありがちと考えるべきか。

あるいはネウロは犯人個人の謎、魔物は複数の人間が織り成すドラマという点で異なると考えるべきか。

あと作品そのものは非常に面白くて、是非とも連載でも読んでみたいのですがジャンプで連載となるとちょっとスマートすぎるような印象。

スマートという表現が正しい自信は無いのですが、どうにもWJでヒットするイメージが湧きません。

その予想を裏切ったのが封神演義の藤崎先生、予感通りになったのが水滸伝の天野先生でしょうか(結果論に過ぎませんが)


ソラ☆ソラ(今日和老)

おお、面白い。

作者さんには失礼かもしれませんが、バクマン。の福田さんが描いたらこんな作品になるのかな?

でも決定的に違うのは、女の子が可愛くて素晴らしいところ。

個人的にはリュウガの妄想でキモーイガールズみたいに2人の女の子が並んでいるコマがベストショット!

エレキのクズっぷりはテンプレ気味でしたが、殴り倒すシーンは爽快感がありましたね。

登場時、一瞬だけ変化球気味にエレキが麗人のレズっ娘かと期待したのですが、さすがに無かったか・・・。

改造が得意な某国のお姫様が宇宙から落ちてくるというどこかで聞いたことがあるような設定ですが、

それこそ内容がよければ関係無いとも思うので、今後の連載に期待です。

某姫が天然ビッチなのに対して、キリコは思わせぶりっ娘なので一応差別化はできるはず。


新鬼ヶ島(やしろ学)

紛うことなきバトルもの。

「ラブコメ?スポーツ?俺が描きたいのはバトルだ!」

そんな作者の叫びが聞こえてきそうな作品でした。

桃太郎というモチーフではMOMO伝記とカブっているのですが、こちらのほうが圧倒的に読ませる力がありましたね。

ほとんどバトルバトルのバトル尽くしで、ワクワクドキドキどころかゾクゾクする描写にほれ込みました。

 

問題は主人公がいきなり高レベルから物語が始まっているので、どうやってその株を落とさずに、強い敵を登場させるかという点。

ベルセルクなんかが近いのかなぁ・・・。

でもベルセルクの場合は人間ガッツが魔物たちに立ち向かうという点でハンデが出来ていますが、

こちらは主人公がラスボスと同等の潜在能力を持っていることがあらかじめ設定されているので本当に難しそう。

角を折ったことで弱体化したり、覚醒して角が生えたりとか、話を膨らませることは出来そうですが。


赤毛のアン(かばた梅仁)

何で黒髪なのに赤毛のアンなのかと思ったら、ラストにそういうオチを持ってきますか。

幽霊や神仏と憑依して戦う設定はシャーマンキングが一番有名かと思いますが、

この作品では憑依と合体を区別している点が面白いですね。

憑依はあくまで能力の一部を使えるレベル、合体は本来の力を使えるレベルになるのかな?

そして主人公は妄想力が高いのでその領域にまで踏み込めたと。

五行でもポピュラーな火、カグツチを持ってきたのも実に主人公らしい。

連載となれば五行の他にも色々な神様が登場してバトルになりそうです。

どちらかというとラブコメよりもバトル重視な連載になれば面白そう。

 

逆に言えば、五行のような自然能力+憑依能力というありがちな設定を掛け合わせているので、

キャラクターや展開によって上手く話を盛り上げないといけません。

その点でカグツチは親父キャラを確立しており心配はありませんが、連載となればサブキャラも魅力的にすることは必須。


ハイキュー(古舘春一)

前作の四ッ谷先輩の怪談から一転してスポーツ青春ものへ。

基本的に学園というくくりではありますが、その方向性はガラリと変わっています。

 

毎回口が酸っぱくなるほど言っていますが、スポーツ読切における悪役がいないので、それだけでも評価できる作品でした。

嫌味な田中先輩もあくまでチームのことを考えての発言であり、むしろ当然と思える部分もあるので問題無し。

一見すると素人の日向くんが活躍する物語かと思いきや、実は影山がセッターとして成長していくダブル主人公という構成ですね。

派手さはお世辞にも高いとは言えませんが、それを補うキャラクターと展開が良かったです。

 

気になった部分ついて、ワタシは読んだことがないのですが、“おおきく振りかぶって” とカブっていないか心配です。

あとヒロインらしいヒロインが一人も登場していないので、そのあたりが改良ポイントでしょうか。

テニプリのように完全にターゲットを女子メインにするならば、それはそれで構いませんが、

テニプリの場合は個人バトルに近い試合展開+後々のギャグ化あっての人気でもあると思いますので、

この作品においてはそれだけではキツイか。(テニプリも一応初期にヒロインはいましたしね)


秘密のプロペラ(森田連次)

甘酸っぺぇー。

こんな青春送ってみたかったなー。

何て言いますか、ラブコメってバトルとかアクションとか、そういうのが無くってもラブコメはラブコメなんだと思いました。

あとワタシは宮田くんのようなキャラに感情移入しがちなので、

そういうキャラがパンチラを拝めたり少しでも美味しい思いをするとすごく嬉しかったりします。

(ToLOVEるだと猿山がそのポジションですが、矢吹先生の意向もあり、そういうシーンは一切無かったですからね)

 

問題はこの読切で話が完結してしまっていること。

この話をプロトタイプとして新連載を始めるとなるとかなり難しいんじゃないでしょうか。


Fantastica LINE(ムロコウイチ)

野球、バレーボールときて、最後はサッカー。

ここにバスケがこなかったのは本誌で黒子のバスケが連載されているからでしょうか。

内容としては可もなく不可もなく、読めるんだけどシビれるほど面白くはない感じです。

画力もそこまで高いわけではないので、何か武器になるものを磨いて欲しいところ。

ちびっ子時代の2人は可愛かったので、いっそのこと小学生ぐらいのショタスポーツを極めてみては?


ゴールキーパー片山(石井秀幸)

素直に笑えて面白かったです。

そもそもゴールキーパー部という設定が面白い。

でもどこかで聞いたことがあるような設定なんですよねー。どこで読んだ事があったかなー。

 

ダサい髪型に関してはガン種のイザークとモロカブりなので、そこまで変とは思いませんでしたが、

冷静に考えると男のオカッパで似合うキャラって少ないですよね。

ジャンプだとカッコいいオカッパキャラってブチャラティ、塔矢アキラぐらいでしょうか。

 

あとマネージャーは意外と可愛くていい味しているのに、そこまでストーリーに絡んでこないのが残念でした。

単純に片山のことが好きなツン多目のツンデレってことでいいのかな?

 

久しぶりに面白いギャグ漫画を読んだ気がしました。

この人の作品ならば連載でも読んでみたいですね。


転生変身DXドラゴンシャフト(横田卓馬)

自らカミングアウトするだけあって、平成ライダーの怪人要素が結構見られ、一番大きな割合を占めるのはカブトのワームですかね。

主人公が記憶と人格を持つ偽者という点もダークカブトや坊ちゃまあたりを彷彿とさせます。

あえて担当が齊藤氏ではないのは2人で赤い靴のように暴走しないためでしょうか。

 

画力は高く、「上野クリニックマン」など、ちょっとしたセンスも良いですね。

仮面ライダーという存在を知らなければ、両手を挙げて手放しで褒めていたと思いますが、

やはりどうしても頭の隅に残る感覚があるのも事実。

でもあえて開き直ってジャンプ版仮面ライダーな漫画を読んでみたい気もしてきます。


ハチメガデス(高山憲弼)

27歳のアイドルDVDにモチベーションを上げる中学一年生。

あれ?ワタシも中一の時はこんなだったのかな?今は3次アイドルなんて全然興味無いのに・・・。

 

さて本編ですが、某海産系漫画のように面白いか面白くないかと聞かれれば、

デコちゃんが可愛いと答えるしかない作品ですね。

ただし、スカートをはいていないというキャラデザはいかがなものでしょうか?

パンツとは本人の意思と無関係に不意にチラッと見えて、尚且つ女の子がそれを即座に隠してこそ価値があるというもの。(秘密のプロペラのケースがソレですね)

ジャンプに萌え系ラブコメはなかなか新しい風ではありますが、それゆえに逆風も強いかと思います。

花咲天使てんてんクンに代表されるように、天使、悪魔、死神といった世界観はキャラクーを出し易いので、

連載になって一度軌道に乗れば一気に人気作品にはなりそうなのですが。

 

あと単純なエロや萌えだけでなく、ワニのパラドックスのような言葉の矛盾を上手く突いた解決方法は素直に感心しました。

 

ジャンプ感想サイト 更新チェック(byすきまさがしさん)

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