『我々は3年待ったのだ…』
『待ちに待った時が来たのだ!』
『多くのボツネームが無駄死にで無かったことの証の為に・・・』
『再び亜門の理想を掲げる為に! 新連載成就の為に!』
『大亜門よ!私は待っていた!!』
どうも皆様お久しぶりです。そうでない方は初めまして。
この度、ミラクルジャンプにて大亜門先生が約3年半ぶりの新作読切掲載となりました。
思えばNEXTが赤マル時代に魔法少女しげはるを掲載してからの3年半…長かったぜ…
今回は読切掲載ですが、当然アンケート結果の良し悪しによっては連載もありえることと思われます。
ミラクルジャンプのアンケートハガキは切手も不要で、2月28日まで有効となっており、
「ジェノスの続きが読みたい!」「大亜門先生の次の作品を読みたい!」という方は是非ともアンケ投函をお願いいたします。
ミラクルジャンプは隔月刊行なので、ひょっとするとNo2に再び掲載される可能性もあるのではないでしょうか?
さて、大亜門先生に3年半のブランクは感じられませんでしたが、
ワタシの元ネタ解説に関してはブランクを含めて多くの抜けや間違いが予想されます。
皆様がお気付きになられたパロディやその元ネタ情報、詳細解説などは、
記事の最後にあるWEB拍手、あるいは掲示板に投稿して頂けると非常に助かります。
投稿頂いた情報は後日、この記事に追記していく予定です。
元ネタ解説以降は下記のリンクから飛ぶことができます。(感想も読みたい方はそのままスクロールして下さい)
※WEB拍手・掲示板から頂いた気になるネタ&パロディと疑わしきネタ*作品設定・世界観
まずは未来のジェノスの設定について。
ミラクルジャンプのコンセプトがSF・ファンタジーということもあり、この作品も未来からロボットがやってくるというところから始まります。
※実際には大亜門先生はネームを切った後に耳にしたそうですが(公式ブログより)
作中でもツッコまれていますが、代表的な類似作品はやはりドラえもんでしょう。
面白いのは、ドラえもんがダメな大人になってしまうのび太の未来を変える為にやって来るのに対して、
ジェノスは春人を殺そうとする目的でやって来るも、殺せないので代わりに堕落させてしまおうというところ。
ワタシも予告時点ではドラえもんのようにダメな主人公をアイテムで、あるいは肉体言語で無理矢理助ける話と思っていました。
土台となる設定はありがちかもしれませんが、その上に乗ってくる設定で予想を裏切ってくるとは御見それしました。
(WEB拍手&掲示板から頂いた情報)情報ありがとうございます。
ターミネーターはしっかりと観た事が無くて、シュワちゃんが裸で出てくるシーンしか印象に残っていませんでした(笑)
*登場人物
今回はジェノス、主人公の春人、ヒロインの日番がストーリーを進めています。
良く言えば王道、基本。悪く言えばテンプレ、ありがちとも。
読切ですから、ある程度は仕方が無いのは言うまでもありません。
・ジェノス
予告で見た第一印象はまさに日番と同じで 「何このスタープラチナ!!?」 でした(笑)
その実態は未来から来た殺人用アンドロイドのキラーロイド。
名前の由来はジェノサイド(集団殺戮)でしょうか。
個人的にはSNKのルガール・バーンシュタインの必殺技「ジェノサイドカッター」を思い出します。
攻撃手段は近距離型っぽいと例えられていますが、基本的には飛び道具がメインのようですね。
バーニングメンズナックルのような殴打系も苦手ではなさそう。
ロボットらしい飛び道具、スタープラチナのような格闘能力、そしてドラえもんのような秘密道具(?)
そりゃあ最強のキラーロイドと呼ばれる訳です。
そんなキラーロイドですら歴史を変えまいとする力に四苦八苦するのが読んでいて面白いのですが。
・朝岸春人
今作品の主人公であり、ツッコミ役ですね。
大亜門先生の作品は特にツッコミ役が魅力的で、この春人もキレの良いツッコミをしています。
ただし、読切という短さ故か、キャラクター(個性)という点ではスピンちゃんの透瑠やもて王の宏海に比べると薄いかな?
後に天才プログラマーになるという設定があるので、続編があるならその辺りで個性を伸ばせられるでしょうか。
名前の由来は…何らかのアナグラムかと思ったのですが、分かりませんでした。
ノーベル賞受賞という快挙を成し遂げ、写真で舌を出すところはアインシュタインを彷彿とさせますね。
おお。本当だ!
堕落させようとするジェラスの思惑に反して、つい頑張ってしまう流れはピッタリですね。
・日番
今作品のヒロイン。
ちょっとアホの娘ですが、春人の言うとおり素直で可愛い娘ですね。
どうやら勉強は苦手のようで、テスト前日も漫画の誘惑に負けてしまうみたいです。
また、食い意地も張っていて、テスト中にもかかわらずうまい棒を頬張る始末(笑)
しかし、ミラクルジャンプが青年誌ということもあってか、童顔ながらナイスバデー。
主人公の春人に比べてこちらはかなり個性的なヒロインだと思いました。
名前は苗字しか判明しておらず、由来も分かりませんでした。
・金里
外見はのび太のパロディキャラっぽいですが、学年トップで格闘能力も高く、のび太とは正反対の文武両道キャラですね。
今回の読切は金里を含め、全体的にドラえもんをパロディにしていながら、設定は真逆にするということを貫いているように感じました。
*パロディ
パロディネタは散りばめられているものの、以前に比べるとその数は少なくなった印象です。
しげはるからは、掲載誌がWJと大きく離れてしまったので現役作品からのパロディは無し。
ミラクルジャンプ裏表紙に「少年ジャンプ卒業生に告ぐ。」とあるので、あえて外したのかもしれません。
また、特撮関係からも無いみたいですね。
もちろんそれが悪いわけではなく、キレの増した自前のボケとツッコミや下ネタの割合が増えたという意味です。
それでも決して外さないジョジョネタや肉ネタには大笑いしましたが。
*乳首券発行
さすが青年誌だ!乳首を出しても何とも無いぜ!
というわけで大亜門先生がまさかの乳首券発行。(厳密に言えばもて王のドラゴンガールも星型の乳首を見せていましたが、あれは例外ということで)
1ページ目でいきなり乳首の無いおっぱいを描いたと思ったら、その後普通にトーンを張ってて驚きました。
他にも下ネタが以前よりもアダルトになり、春人のツッコミの通りかなり直接的なネタが多くなりましたね。
個人的にはエレクチオンネタよりもジェノスの何気ない言葉に春人がツッコむネタがツボでした。
「背中流しから下の世話まで何でもやるからな」→「ありがたいけど気持ち悪い!」
「セックスしたいのか」→「直接的すぎるだろ!」
「俺なしではいられない体にしてやる」→「何言ってんの!?」
*その他
本誌掲載分に関するものではありませんが、上にもチラッとリンクを張ってある大先生の公式ブログについて。
今回のミラクルジャンプには、先生が過去に増刊で掲載された時と同時期に掲載された方が2人いらしゃったそうです。
短編集を手にとってみると、どうやら赤マル2003春号のようです。
そして調べてビックリ、豺狼の内水融先生と禁断ワンダーラバーの中山敦支先生ではありませんか!
偶然にも今回のアンケートで選んだ3作品がこのジェノスとお2人の作品でした。(鈴木央先生と最後まで迷いましたが)
何だか意味も無く嬉しくなってしまいました。
2ページ目
日番
「ハルトくーん!私の乳首が取れちゃったよー!」
春人
「えぇー!?ナニ悦子!?」
元ネタは女優の奈美悦子さん。
奈美さんは形成手術の失敗にて乳首を失ってしまった過去があります。
正直に言うと、和解が成立しているとは言え、他人の不幸をネタにする行為は感心しませんね。
奈美さん本人が開き直ってテレビ等で笑い話にしているなら話は別なのですが、
奈美さんが出演されているようなトーク番組を観たことが無いので何とも言えません。
もしかしたらワタシが気にし過ぎなせいなのかもしれませんが。
2ページ目
日番
「早くトーン貼って~!」
確定とは言えませんが、元ネタはToLOVEるなどがコミックスにて行う乳首修正ですね。(保健室の死神でも見られます)
WJなどの本誌では輪郭のみだったり、服や髪で隠れている乳首が、コミックスになるとトーンが貼ってあるというファンには嬉しい読者サービス。
もっと詳しく知りたい方はToLOVEる☆LOVEさんなどが有名なので過去ログを覗いて見ることお薦めします。(今回の解説画像の引用も快く承諾して頂き、まことにありがとうございました。)
4ページ目
ジェノス
「未来からロボットがやってくるなんてよくある話と聞いたぞ」
春人
「よくあるっていうかすでにある。よく編集通したな…」
感想部分でも触れましたが、モチーフは当然、ドラえもんでしょう。
それ以外の作品も探せば沢山あると思いますが、最近では機巧童子ULTIMOなどもそうですかね。
7ページ目
Nowton?
元ネタは科学雑誌Newton。
t の後の文字が分かり辛いですが、パロディ元であることは間違いないでしょう。
7ページ目
ジェノス
(絞殺しようとするとネコジャラシの要領ですり抜けるし…)
元ネタはキン肉マンに登場するモンゴルマン。
彼はスプリングマンに締め付けられた時に弁髪を伸ばしてネコジャラシの要領でピンチを脱します。
8ページ目
ジェノス
「学校破壊用爆弾~」
21ページ目
ジェノス
「しまったこれ地球用…」
こちらは2箇所まとめて。
元ネタはドラえもんに登場する地球破壊爆弾。
ネズミが嫌いなドラえもんは家に現れたネズミを退治するために動転して地球破壊爆弾を取り出してしまうのです。
12ページ目
日番
「スタンドだ―――!!」
「ハルトくんに近距離型っぽいスタンドが!え?見えるって事は私も目覚めた!?」
元ネタはジョジョの奇妙な冒険のスタンド。
近距離型で言えば、スタープラチナが一番ジェノスに近いかと思われます。
また、日番の台詞は、基本的にスタンドはスタンド使いにしか見えないことを指しています。
15ページ目
ジェノス
「バーニングメンズナックル!!」
元ネタは男性ファッション雑誌のMEN'S KNUCKLE(メンズナックル)?
こちらから聞いて申し訳ありませんが、思いつくのがこれぐらいしかありませんでした。
バーニングに関しては芸能事務所などもありますが、単にカッコいい感じを出すために付け加えたものかと思います。
それとも何かゲームやアニメに元ネタがあるのかもしれません。
(WEB拍手&掲示板から頂いた情報)情報ありがとうございます。
本当なんでジェノサイドカッターが出て、これが出なかったんでしょうね(笑)
バーニングと進行形になってしまったせいか、すっかり頭から弾かれていました。
17ページ目
「なに?ダニーがおもちゃの鉄砲をくわえてはなさない?それは無理矢理引き離そうとするからだよ。
逆に考えるんだ 『そんなに俺の銃が欲しいかこの淫乱め』 と考えるんだ」
元ネタはジョジョの奇妙な冒険のジョースター卿。
ネットでもよく用いられる名台詞の一つですね。
銃を下のマグナムに例えるあたり、ヤングジャンプだなー(笑)と、思いました。
19、20ページ目
ジェノス
「刻むぞ カンニングの答え!
落ちこぼれのための 空中不正行為(スカイブルーオーバートレース)!!」
こちらも元ネタはジョジョの奇妙な冒険のジョナサン・ジョースター。
このネタに限ったことではないのですが、3年半ぶりの元ネタ解説で、「あれ?このネタって前に使ってなかったっけ?」という錯覚に陥って困りました(汗)
それだけ大亜門先生がジョジョを敬愛し、パロディにしているということですね。
20ページ目
数学教師
「おおおのれ悪霊め ビン・ボウ・トウ・サン!」
これは漫画やアニメではありませんが、元ネタは陰陽道の九字護身法『臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前』。
ちなみに上のネタは漢字で書くと貧乏倒産(父さん)という数学教師の悲惨な現状を表しているんですね。
22ページ目
アオリ
「終わりがないのが『終わり』。またの登場を乞うご期待!!」
元ネタはジョジョの奇妙な冒険のジョルノ・ジョバーナ。
彼のスタンド、ゴールド・エクスペリエンスは矢の力によりゴールド・エクスペリエンス・レクイエムに進化し、能力はあらゆる出来事をゼロに戻してしまうこと。
その能力で殴られた敵のボスは死んだことさえゼロにされて永遠と死に続けることになりました。
4ページ目
春人
「いや それよりスキルの習得を…」
普通に就職に有利な資格や技術の習得かと思いましたが、ドラクエやFF、最近ではモンハンなどの専門用語か何かでしょうか?
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ワタシはそれらのゲームには非常に疎いので、アドバイス頂けると嬉しいです。
(WEB拍手&掲示板から頂いた情報)>春人
「いや それよりスキルの習得を…」
ゲーム関連では「ブレスオブファイア」シリーズにスキルの習得があります。
登場人物が師事した師匠から教えてもらったり、モンスターから覚えたりすることができます。
まあ、大亜門先生がこのゲームを御存じか分かりませんが、参考までに(*^_^*)。
情報ありがとうございます。
ワタシもそのゲームは存じませんでした
一般的にはスキルと言うよりも資格と言うでしょうし、意識してのネタかもしれませんね。
6ページ目
春人のポーズ
ジョジョの6巻のようなジョジョ立ちと思って確認したのですが、どうも違うよう…。
何か他に元ネタがあるのかもと思い、こちらに分類させて頂きました。
14ページ目ハシラ
『ようこそ青年誌へ!!大亜門先生に感想のお便りを!』
コアなジョジョマニアならば、SBRのリンゴォ・ロードアゲインの 「ようこそ…『男の世界』へ…」 を思い出しますが、やたら力強い口調なのでこちらに分類させて頂きました。
20ページ目
我われはこの男を知っている!いや!このスケベ根性とこのオニギリ頭を知っている!
作品同士のクロスオーバーに定評のある大亜門先生ですが、ここで太臓を出してきますか!
ついでに言えば女子は同じくもて王に登場していた須美に似ていますね。
ただ、語尾に『ですけど』をつけるのが彼女の口癖なので、太臓はともかく彼女に関してはジョジョ6部ラストのようにすごく似ているけど違うキャラでしょうね。
後日追加予定です。
>ジェノスに春人抹殺指令を下した男(6ページ2コマ目)に関して。
顔の下半分の輪郭と鼻の形から見て、彼は『無敵鉄姫スピンちゃん』に登場した、ペガサスモーターのお偉いさんの息子か何かではないかと思われます。
…あの特徴的な目付きや髪型(笑)まで見えれば断定も可能でしょうが、まぁそこは敢えて隠す事によって考察の余地が残されたってことで。
むぅ・・・。確かにこれだけだと何とも言い難いところですが、実際に似通った部分があるのも事実。
仰るとおり読者に好きに考えてもらおうと言う意味もあるのかもしれませんね。
>未来のジェノスの元ネタ解説お疲れ様です。オチはメイド・イン・ヘブンの世界一巡を意識してるよーな気がします。
これはワタシも思いましたが、直接ジョジョネタであると分かる台詞や描写が無かったのでスルーしました。
例えば蟻とかが出てくれば確定だったんですけどね。
『週刊少年ジャンプが生んだ伝説のギャグ作家がついついに青年誌初登場!』
冒頭ハシラ
『夢か現か!?』
作中ハシラ
『ようこそ青年誌へ!!大亜門先生に感想のお便りを!』
ラストアオリ
『終わりがないのが『終わり』。またの登場を乞うご期待!!』
巻末コメント
『ひさびさの原稿に悪戦苦闘しながらも、楽しく描くことができました。機械を与えてくれたことに感謝します。』
掲示板への情報もお待ちしております。
大亜門著作品紹介