『英雄製作所』感想・元ネタ解説

去年、ミラクルジャンプでの読切以来となる大亜門先生の新作読切!

年一ペースはさすがに辛いですけど、それでも嬉しいことに変わりはありません。

なにせ未来のジェノスはほぼ3年ぶりでしたからね。

確実にペースは元に戻りつつあります。

ミラクルジャンプの次にYJ掲載というのも期待していいの か も 。

個人的には中山敦支先生のカギューと共に、内水融先生の豺狼、さらに大亜門先生の連載がベスト。

確実にYJを定期購読しちゃいますね。(もちろん大亜門先生の連載だけでも買うと思いますが)

 

さて、ワタシがが見逃した、皆様がお気付きになられたパロディやその元ネタ情報、詳細解説などは、

記事の最後にあるWEB拍手、あるいは掲示板に投稿して下さい。

投稿頂いた情報は後日、この記事に追記していく予定です。

 

元ネタ解説以降は下記のリンクから飛ぶことができます。

※元ネタ解説

※パロティ以外の気になったネタ

※WEB拍手・掲示板から頂いた新規ネタ情報

※WEB拍手・掲示板から頂いた気になるネタ&パロディと疑わしきネタ

※アオリ・ハシラ・予告・巻末コメントなど


*作品設定・世界観

基本的には、現実世界と似ているものの、“ヒーローに本当に変身出来る技術”が存在するのが特徴ですね。

ヒーローと聞くと、昔からのファンは、ヒロイヤルシティを思い出すかもしれませんが、ヒロイヤルシティは街全体にヒーローが存在するのに対して、

英雄製作所では、ヒーロー(格好だけですが)に変身出来るのは、おおつがい製作所のアイテム装着者のみ。

スピンのようにライバル会社も今のところは登場せず、割と身内だけでドタバタする感じでしたね。

 

*登場人物

主要登場人物は3人。

おおつがい製作所の英雄職人、大番真人

見習いの藤谷浩一

そして、真人の娘の大番あきら

・・っと、ここでちょっと違和感を感じたのですが、真人って作中での呼称が無いんですね。

あきらにはお父さんと呼ばれていますけど、浩一からは、社長でも名前でも呼ばれていないです。

一応、ワタシは名前の真人で感想を書いていこうかと思います。

 

さて、真人は前作の未来のジェノスに登場するジェノスと似たタイプのビジュアルですね。

立ち位置的にはボケで、主人公を引っ掻き回すところもジェノスと共通しています。

真人本人には特に特殊能力的なものはなく、あくまで変身できるアイテムを作れるのみ。

 

浩一は、普通の常識人な主人公タイプ。

立ち位置は完全にツッコミ。

 

あきらは、ヒロインでありながらボケもこなすタイプ。

親子揃って彼女に惚れている浩一を利用する、なかなか強かな女の子です。

 

 

*パロディ&ギャグ

今回はジョジョネタも少なめで、どちらかと言うとYJ寄りのパロディが多かったですね。

ワタシはパロディも好きですが、大亜門先生の漫才のようなボケとツッコミのキャッチボールも好きで、今回は前半部分の会話がツボでした。

逆に後半になると少し失速気味に感じるものがありました。

単純に下ネタがくだらなすぎて、ちょっと引いてしまった部分があったのかも。

作中で真人も言っているように、子供はウンコが好きかもしれませんが、大人はウンコではもう笑わないよなぁ・・・。


元ネタ解説

1ページ目

真人が手にしているベルト

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明確に元ネタとは言い辛いのですが、右手に持っていいるベルトは、『仮面ライダー龍騎』の変身ベルトに近いかな?

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左手に持っているのは赤、黄、青の3色の丸いデザインが『仮面ライダーアギト』の変身ベルトっぽい感じです。

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あくまで「近い」「っぽい」レベルであって、間違いなく元ネタだ!とハッキリはしないので、他にもモチーフにしているベルト等はあるかもしれませんね。

(WEB拍手&掲示板から頂いた情報)
>基本的なデザインは『仮面ライダー』旧2号・新1号の変身ベルトと見受けられます。バックルの丸いデザインについては『アギト』の変身ベルト「オルタリング」ですが。>1ページ目・左手のベルト

情報ありがとうございます。
真ん中が赤いのは分かり易いですよね。
あとそれ以外は白(銀)っぽいところも。

 

5ページ目

あきら
「私も金持ちみたくサルの脳みそとか食べたいよ!」

浩一
「どこの国の金持ちイメージ!?」

 

これもどこかで聞いた事はあるけど、明確に元ネタがあるのかどうか分からないですね。

以前、地獄先生ぬ~べ~で、白戸秀一が食べていたのを覚えています。

あと微妙に違いますが、アーサーピューティーは夜の魔女でも猿(実際は人間)の脳みそを食べるシーンがありますね。

(WEB拍手&掲示板から頂いた情報)
>インディージョーンズに冷えたサルの脳みそがデザートで出てきた事がありましたね。多分それかな?
>サルの脳みそと言えば、インディ・ジョーンズ

情報ありがとうございます。
やはり有名な作品のシーンから、他作品へインスパイアされたみたいですね。
インディージョーンズは観たことが無いので分かりませんでした。

 

6ページ目

真人
「フィクションのヒーローもまきこまれてなっただけでやりたくてなったヤツは少ない」

 

仮面ライダーはなどは一部の例外を除き、大体当てはまりますね(笑)

逆に戦隊モノだと組織として、冒頭から活動していたりする場合が多いイメージです(あくまでイメージ)

ちなみにヒーローではなくヒロインのプリキュアは、初代無印から先日のスマイルまで巻き込まれ率100%という数字を残しています。

 

 

8ページ目
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浩一
「『ダイアー&ダニー』 通称ダイダニはヒーローを主役にしたドラマなんですけど 昨今テレビ離れが進む中 最高視聴率40%をとったオバケ番組ですよ」

 

元ネタは『ジョジョの奇妙な冒険』『ダイアーさんとダニー』

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また、作中でも言われていますが、『タイガー&バニー』

そして、キャラクターデザインは桂正和先生。

さらに最近ドラマで最高視聴率40%というところは、「家政婦のミタ」も意識しているかもしれませんね。

ちなみにタイガー&バニーは大亜門先生ご本人も同人誌を出してしまうほどハマったらしいです。

ワタシも去年の冬コミケでは、大亜門先生の同人誌欲しさに東京に行って、買ってしまいました。

タイガー&バニー観たこと無いのに。

ちなみに家政婦のミタも観てなかったりします。

う~ん、少しは話題の作品を観た方がいいのかなぁ・・・。

 

9ページ目
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あきら
「二番煎じまでなら受け入れられるからだいじょうぶ!」

 

一つずつ説明していきますと、右上は『鉄拳シリーズ』『三島一八』

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鉄拳は、バーチャファイター2がリリースされた頃に出たので、同じ3D格闘ゲームとしては、バーチャファイターの二番煎じという意味ですね。

 

左上は、『名探偵コナン』

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コナンは今でこそ長寿人気作品ですが、始まったのは1994年で、金田一少年の事件簿が始まった1992年より2年遅れて出ています。

推理モノの漫画として、二番煎じという意味と思われます。(未来少年コナンという作品も一応ありますけど)

 

右下の少年と恐竜っぽいのは、『デジモンアドベンチャー』『八神太一とアグモン』

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デジモンは、二つの作品の二番煎じと言われています。

一つは、たまごっち。そして、もう一つがポケモン。

たまごっちは、同じバンダイからの発売であり、また公式的に戦うたまごっち、などのフレーズがあったりします。

 

左下は、『戦国BASARA』『伊達政宗』

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戦国BASARAは3Dアクションゲームであり、同じジャンルの『戦国無双シリーズ』の二番煎じであると思われます。

ただ、あまりゲームをしないワタシとしてはどちらがどちらなのか正直よく分からない時期もありました(笑)

 

9ページ目
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あきら
「タックルとかベルスターとかの女の子の相棒もかわいいもんね!」

元ネタは『仮面ライダーストロンガー』に登場する『電波人間タックル』と、『ザ・カゲスター』に登場する『ベルスター』。(リンク先はgoogle画像検索)

正直に申しますと、両作品とも観たことが無く、調べて出てきただけだったりします。

 

10ページ目
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真人
「『アナザー兄弟アナキョーダイ』だ」
「下に見てたヤツが実は兄貴だったという設定だから弟のほうが強い」

 

キャラの元ネタは『ドラゴンボール』『ベジータとヤムチャ』でしょう。

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ヤムチャはブルマと付き合っていましたが、ヤムチャの浮気癖により破局。

その後、ベジータと結婚し、2人の子供を授かります。

そして、設定どおり弟であるベジータのほうが強いです(笑)


(WEB拍手&掲示板から頂いた情報)
>ラディツ(兄) 孫悟空(カカロット)(弟)の可能性もあるかな?

髪型と穴兄弟という言葉から考えるにヤムチャとベジータで間違いないと思いますけどねー。
穴兄弟は本当の兄弟という意味じゃないですし。(本当の兄弟である可能性もゼロではありませんが)

 

14ページ目
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浩一
「『ダイダニ』はヒーロースーツにスポンサーのロゴが入ってるんです」

 

画像の元ネタはダイアーさんの『稲妻十字空裂刃(サンダークロススプリットアタック)』。(顔は上記の「アホが!」のシーン)

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ちなみにタイガー&バニーも実際のスポンサーのロゴ入りのスーツを身に纏っています。

 

15ページ目

真人
「カードゲームの広報も恥ずかしいコスプレでがんばってるだろうが!」

 

カードゲームと一口に言っても、結構な種類がありそうなのですが、ワタシが最初にピンと来たのは、『バトルスピリッツ』『ギャラクシー渡辺』でしょうか。

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確かにあの格好とテンションは割り切らないとちょっと恥ずかしいと思う。

>カードゲームの広報で恥ずかしいコスプレのネタは「聖戦ケルベロス」の可能性もあると思います。
(WEB拍手&掲示板から頂いた情報)
広報がコスプレしているならほとんど当てはまるでしょうからね。
ワタシはたまたまニチアサでバトスピを観ていたので知っていたのがギャラクシー渡辺だっただけで。

 

19ページ目

真人
「マム&ウィンコー 大番あきらと藤谷浩一はただの人間である!」

元ネタは『仮面ライダー』のナレーション、『仮面ライダー 本郷猛は改造人間である』から。

 

20ページ目

浩一
「カレーマンガ載ってる雑誌なのに!」

今回初めてYJを購入された方はご存知無いかもしれませんが、YJには『華麗なる食卓』というカレー漫画が連載しております。
ちょうどこの読切のセンタカラーと対称にある、前半のセンターカラーの作品ですね。

 

 


パロディ以外の気になったネタ。

3ページ目

ナイスガイダーゾンビ

 

普通に考えれば、ナイスガイなゾンビのもじりなのでしょうけど、

浩一がマスクを脱ぐ際の「スポーン」という効果音が気になって、アメコミのSPAWN(スポーン)に関係あるのかと思いましたが、よく分かりませんでした。

 

 

4ページ目

真人
「イチャつくカップルを真っ先に殺すところに正義を感じないか?映画とか・・・」

 

ワタシは、洋画をあまり観ないので、何となくありがちなシチュエーションなんだなーというぐらいにしか分かりませんでした。

とりあえずジェイソンはカップルを殺してますよね。でもジェイソンはゾンビじゃないしなぁ・・・。

 

16ページ目

ですけどガールズ再び!!

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古くからの大亜門ファンならばご存知であろうこの2人。
いわゆる一般的な女子生徒というポジションで、太臓もて王サーガに登場していたのが彼女ら。

太臓もて王サーガ 第6巻より 太臓もて王サーガ 第6巻より

しかし、今回の容姿を観ると髪型が変化しており、また私服なので分かり辛いですが、若干大人っぽい服装になっている?
個人的には大学生に進学しているという設定なのかな?という気持ちで読みました。
彼女らの口癖は大亜門先生が実際に女子高生が喋っていたところを聞いたとかなんとか。

ちなみに彼女らの名前は、
黒髪が雪乃。
茶髪が須美。
それぞれ、雪城ほのか雪乃五月美墨なぎさ島本須美が元ネタと思われます。


Web拍手・掲示板から頂いた新規ネタ情報

 

>大番をひっくり返すと……近年財団Bともバン○゙イカーンとも呼ばれる「あの会社」になります。
>メイン3キャラの名前について。既に引退して久しい、歌手「子門真人」氏の、幾つかある他の芸名に「藤 浩一」と「谷 あきら」というのがあります。

情報ありがとうございます。
名前も何かしらの元ネタがあるんだろうなー・・・と思いつつスルーしていたのですが、なるほど、バンダイには気付くべきでしたね(笑)
下の名前に関しては昭和の歌手をほとんど知らないので何とも言えないですねー。泳げたいやきくんは存じていますが。

 

>あきらの後ろアタマのでかいバレッタ(髪留め)は、仮面ライダー1号・2号の変身ベルトのバックル部分です。
>あきらの髪留めが仮面ライダー1号、2号のベルトですね

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ああ!これも盲点でした。ありがとうございます。
さすがに1号のベルトは有名ですよね。
確か風を受けないと駄目だからバイクに乗って変身していたとか何とか。

 

>17ページ1コマ目の痛トラック……車体前部の稲妻模様は『イナズマン』の愛車「ライジンゴー」、側面のパーツは『宇宙鉄人キョーダイン』で弟ロボット・グランゼルが変形する「グランカー」、そしてなぜか付いてる「鼻」は『ウルトラマンタロウ』の防衛チーム・ZATの「ラビットパンダ」を想起させます。前2台については牙も生えてます。

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情報ありがとうございます。
しかし、むぅ・・・何を言っているのかサッパリ分からない(笑)
でも色々な作品のマシンのパーツを組み合わせているということは分かりました。


その他WEB拍手から頂いた気になるネタ&パロディと疑わしきネタ

後日追加予定です。


アオリ
『破天荒変身ベルト職人ギャグ!特別読切25P!』

『造ってやる。この身に纏う、“正義”を。』

『週刊少年ジャンプ伝説のギャグ作家、YJ初降臨』

冒頭ハシラ
『本当に変身できる“変身ベルト”の完成!!あの伝説のギャグ作家、大亜門先生YJ初登場!!』

ラストハシラ
『ご注文、待ってます!!』

巻末コメント
『精一杯描きました。楽しんでいただけたらうれしいです。感想いただけたらもっとうれしいです。』

 


掲示板への情報もお待ちしております。

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